1. プロローグ — 思い出させられた一言

投稿者: ゆきお

「ゆきおくん、まだ、私に他の人とエッチさせてみたいって思ってる?」

妻の絵里からのことばにぎょっとなった。
今これを書いている時点から、3年前のことだ。

日曜の夜の自宅夜、2人で夕食をワインとつまみでゆったり過ごしているときだった。
彼女の友人の不倫の話で盛り上がって、いつになくお互い口が軽くなっていた。

「ん… どうだろう。まあ刺激的な話ではあるよね。」

ほろ酔いの中でも、絵里の真意をはかろうと急速に頭が回転しだした。
(確かにそんな話題が出たこともあるけどよく覚えているな、しかし、なんで今ごろそんな話を持ち出すんだろう)

「あら?前はあんなに、私をけしかけてたくせに。」

「ああ、そんなこともあったね。でもまあちょっと冗談が過ぎたね、あのときは。」

「そんなことないでしょ。あのときは、もう掲示板のパートナー募集に返事しそうな勢いだったわよ。」

「そうだったけね。もう5年くらい前?」

「そうね。そのくらいなるのね。あの時期は、好奇心旺盛だったね、きみ。」

そういう絵里の目が妙に輝いていた。