6.「寝取られ」

投稿者: ゆきお

私が、そういうジャンルを興奮の材料として発見したのは、英語のポルノの読み物を探していろいろ読んでいる途中だった。
不思議ないいようのない興奮を覚えた。

しかし、私は、先に書いたように、いろいろな変則的な性欲の形に興奮を覚えていたので、このジャンルが私にとって特別な意味を持つとはそのとき思わなかった。
つまり、絵里に対してSMの行為を妄想するときの興奮と、絵里が寝取られることを想像するときの興奮は、どちらが強いということもなく、ただ、そのときそのときの気分で違っていたということだった。

日本語のサイトを探していくうちに、「寝取られ」という決まった言葉があり、そうしたことへのファンが一定数いるということを発見し、日本語の翻訳、最初から日本語で書かれた読み物、体験談を読みふけった。
ただ、コミックはもとももと相性がないので、コミックにもそういうジャンルがあるのは知ったが、そこへは手を出すことはなかった。

読み物だけではなく、掲示板で、そういうことを実践するための場所があるのを知った。
自分の妻が他の男と寝させてみたいがために、スワッピングだけではなく、単独の男にされをしてもらう、夫たたち…
それをみているうち、実践が自分の手の届くところにあるような気がすると、急にそわそわした。

ネットの掲示板で繰り広げられている実践を求めてのメッセージにはいろいろなものがある。
SMやフェチ関係のものをたくさんあり、パートナー募集のものもある。
そういうところでじっくり相手を探したり、有料の出会い系のサイトに登録すれば、絵里では実践で満たされない自分の妄想を実現する相手が見つかるかもしれないと、ふと思ったこともある。
しかし、今思えば、私には、絵里が関係しない行為というのは結局興味がなく、そういう世界に乗り出していく気がなかったのだと思う。

そうすると、掲示板でのパートナー募集で、妄想の世界から一歩踏み出して実践に移るというのは、スワッピングのようなものしか選択肢がなかったということになる。
絵里を調教して、カップルとして若い女性を引きこむという妄想もないわけではなかったが、何より私と絵里の間にはそのような基盤がなかった。
そして、女性のほうから、そのような募集広告が出ることはない。

それにひきかえ、カップルや単独の男性のほうから、応募したカップルの女性と寝たいという希望はたくさんある。
だから、私は、絵里を説得してその募集メッセージに応えさえすれば、自分から面倒な準備をしなくても、今まで経験したことのない、新しい世界に入っていける…そんな思いが走った。

ある意味でそれは、絵里を説得して、あれこれ準備立てをして野外露出プレーをするよりも、簡単で確実で、しかも強い刺激を与えてくれるものだった。

なにせ、二人で掲示板をあれこれ見ながら、絵里に「ねえ、いい、ちょっとやって見ようよ」と言い、その場でメッセージを送りさえすれば、その後は、後戻りしにくい形で進んでいくはずなのだから。