118. もう一度

投稿者: ゆきお

ぐったりしながら立てたまま開いている足の間に留まっている男のものはまだ体の奥を貫いていて、そして先程と変らず固く大きい。
男は達していないと思った。

顔を密着させて覆いかぶさっている男の首を抱いて深い感覚に浸った。
感覚のないだるい下半身とのその対比が気持ちよい。
膣の収縮は終っても、体全体、特に上半身は敏感でかすかな痙攣が治まらない感じが続いる。
体を離すとそれがおこりのようになりそうだった。

ずっと動かないでいてくれる男の体が安心感を与えてくれた。

その上半身の痙攣手前の感覚も次第に治まってくると、それを待っていたかのように、男の腰がまたそろそろ動き出した。
ゆったりとした動きからは、先程よりも甘く深い快楽を奥に感じた。

「まだいけるはずです。もう一度。」
思っていなかったその言葉に、下腹部がざわついた。

背中に添えられた男の手がぐいっと引かれると、男が体を向こうへ倒した。

何をしようとしているか分かった。
やはり協力してしまう。

あっという間にベッドの上に座った男に向い合って抱えられ背中を伸ばして座す体位になった。

「こんどは、対面座位だね」と私の言わずもがなのの注釈にやはり絵里は無関心だった。

下半身を貫き抽送を続けたまま男が唇を求めてきた。
それに応えた。
むしろ男はディープキスに情熱を注いでいるように見えた。
長い長い唇と舌の戯れが続いた。
その間、挿入されたまのは微妙に今までになかったポジションを突いてくる。

「目を開けて見てください」と小野寺が言った。
目をあけると鏡に、男の背に手を回ししがみつくようにしている女の顔が背中を見せた男の肩越しに見えた。
そのまま男が腰を動かすと、女の顔はいっそう淫らな表情で鏡の中で上下していた。

男が体の位置を回した。
結合したままそれについていくと男の動きが止り、その目的が分った。
うながされて鏡を見ると、座ったまま抱き合って交わっている男女がいた。

一度縄を解かれてから小野寺は撮影のことを口にしていないが、先程の言葉責めを意識したものだろうと分かった。
そう思って見ると自分たちの姿がいっそう淫らなものに見えた。
ほんの短い間しか見なかった姿はその後もずっと頭に焼き付いた。

男がまた唇をまた求めてきて、それに応えた。
必死で肩にしがみついた。
その形のまま長く激しい抽送が続いてた。
自分の腰がコントロールできないほど反応し抽送に応えていた。
その激しさに呼応するように口と口がいっそう激しく求めあった。
結び合わされた口と舌で交わっているのか、下半身で交わっているのか分からないほど感覚が一体化していた。

頭が混乱したまま、塞がれた口で声にならない声を上げ、二度目の、そして先ほどよりも激しく深い絶頂を迎えた。