170. 変奏2

投稿者: ゆきお

リンクの2で開かれたページは、今度は、元のサイトと同じドメインの中のものだった。

動画のサムネイルが2つ。

1つをクリックすると、佳美がフェラチオをしているシーンが動き出した。
全体は分からないが、立ったままの裸の男に、座っている女が相対しているような形のものを横から固定で写していた。
男のものを最初から中程まで咥えて、熱心に頭を動かしている。
女の片手は、ペニスの付け根を持っている。
苦しそうだ、目が涙で潤んでいる。
ここまでどのくらい続けていたのだろうか。
よだれが垂れ、男根を濡らしながら、そして下に垂れおちている。
そのようすが生々しい。
女のぎこちないが懸命な風情が加虐感をそそるのか、男の手が荒々しく女の後頭部の髪を掴み、咥える深さを調節している。
そのままの往復運動が2分ほど続いたと思ったら、別のショットに切り変った。

切り替わった次は、別の機会にとられたもの動画と見えた。
画質や髪型の細部が違う。
ベッドに座った男をフェラチオしているものを斜め上から固定カメラで撮ってある。

見事なディープスロートだ。
唇がその男の茂みにあたり、口の中は舌で咥えたものを愛撫している様子が伺えた。
女の唇は、男の腹の茂みにまで達し、鼻が下腹部にあたっていた。
男根を咥えた顔がゆがみ、もぞもぞと頬が動いている。
男の手は女の後頭部におかれ髪を愛撫している。
女の手は見えない。
前のシーンと違い、力を込めることはなく、静かに撫でていた。
まるでその行為を励ますかのようだ。
そのままの状態がしばらく続いたかたと思うと。女の顔が男の腹からするすると離れていった。
男根の全体が見えてくる。
げほっというような音ともに、女の唇が男のものから外れた。
肩で息をし、荒い息いが聞こえる、胸が息とともに大きく上下している。
目には涙が溜っている。
が、不思議なことに、前のシーンよりも女の表情に悲壮感がない。
はずされていた男の手が、女の頭を撫でると、女はまた男のものを咥えに行った。
口を大きく開き、男根を咥えた唇は柔かく外側にまくれている。
2どほどつかえるように休みなががら、また完全に深く咥えたいった。
そのままで、再び、外からは見えなく、ストロークもほとんどない、口腔と舌の愛撫が開始される。
そしてしばらくして、また唇が引かれていく…。
そしてディープスロート。
3回めのディープスロートの最中で、シーンが切れた。

新しいシーンが現れる。
女の額がこちらに見える。
カメラが引かれた。
ベッドに寝そべった男の足元のほうにいる女が、男の下腹部におおいかぶさるしてフェラチオをしている。
上半身を起した男がカメラを持ち、撮影していると推測できた。
フレームが動き、ズームのようすが変る。

女は両手を使い、男のものをゆったりと唇と舌で愛撫している。
ねっとりと言ったらいいだろうか。
そのようすをゆったり写し、あらゆる愛撫のやりかたが駆使されていくのが映されている。
男根を横から唇と舌でゆっくり愛撫しながら、上から舌まで移動していく。
尖端を舌でちろちろと舐めるかと思うと、尖端分だけを軽く咥え愛撫を続行する。
中程まで咥え、浅く深く熱心な往復運動。
そしてディープスロート。
中ほどへ、また、尖端へ。
咥えた唇を離し、横から、そして睾丸のほうへ。

私自身は一度も性風俗のサービスの体験がないが、ソープなどの風俗の女性の登場する設定のAVものに出てくるフェラチオを思い出した。
一方そうした「プロ」の行為とも違うと思った。
女の顔がときどき愛おしげにカメラのほうを見る。
しかし、それは自然な行為というより、男の顔を見ることも彼女の修得したフェラチオのやりかたの一部に含まれているのかと思うくらい、意図的に見えた。
女の表情や動作には、懸命というより熱中という様子が伺える。
途中で何度か自分で髪を掻き上げ、また、再開するるしぐさにその雰囲気がよく感じれられる。
一方には、リラックスしている様子も伺えた。
咥える動作に子どもっぽい遊びの様子もまじり、いたずらっぽいような笑いさえ浮べることもある。

シーンが中断した。
再開したのは同じシチュエーションからの別シーンだった。
カメラが斜め上横のどこかに固定されたようだ。

髪を掻き上げ、ひときわ熱心にフェラチオしている様子が映し出される。
上気して赤くなった頬がアングルではっきり分かる。
女の動きが加速された。
男の腰も小さく動いている。
ときどき男の下腹部に緊張の走る様子が、フィニッシュが近いことを伺わせる。
それを察知するように、女の口唇の愛撫が加速する。
熱狂の最中、ストロークを速くとる動きがやみ、小刻みなものとなった。
その代り、深いところの内部の口や舌の締めつけを強くしているようだ。
低く呻くような男の声がした。
同時に女はさらに深く咥えていく。
外部からは見えないが、痙攣するような動きが女の頬にも伝わっている。
そのまま二人の動きは止まったが、静かなというよりも、緊張が走ったまま凍りついたようだ。
女の頬と喉が動く。
しばらくして、緊張が解けたようすがあり、女の唇が男のものから一旦離れた。
舌が唇を舐めまわす。
白いものが舌に残って、わずかに垂れてくるのがわかった。
そのために汚れた唇をまた舐めまわす。

女の顔を男のほうにあがった思っら、男の半分萎えたものに唇が向い、またゆったりと愛撫を始めた。
しばらくして女の口が離れると、一瞬驚いたことに、彼女の口から言葉が漏れた。

「ありがとうございました。」

男の返事はない。

「口、しびれちゃった。」

いたずらっぽく笑って女が言う。

はじめて聞く佳美の声だ。
可愛い声だが、子どもっぽいということもなく、落ち着いた感じだ。
地元の大学を出たばかりというような話だったが、地方の堅い家のお嬢さんではないかというイメージが膨らんだ。

「ありがとうございました。」という時の改まった言葉づかいと、「…しびれちゃった。」という時のくだけた感じのちぐはぐさに、二人の男女の関係の機微についての想像が掻き立てられる。

ここで動画が途切れてまた、違うシーンになった。

前の3つの動画とは光や画質が一際異なるものだった。

背景は殺風景な壁で分からないが、普通のホテルの昼間の大きめの部屋か、事務所の一室といったとこか。
床からある高さまでしか写していないフレームの中に、女の姿が現われ、カメラに横向きに、上半身を延ばしたまま膝をつくと、顔が視野に入った。
化粧が濃くとっさに誰かと思ったが、佳美だった。
着衣ということろが今までのまったく違う。
シルバーのラメ入りのノースリーブのセーターで、わざわざ一サイズ小さいのかと思わせるくらいぴっちりしている。
丈も短かくスカートとウエストとの間に隙間があり白い肌が見える。
そしてショッキングピンクの、おそらくはストレッチの素材で、尻にぴったり貼りついた極端なミニのタイスカート。
渋谷などを歩けば、いかにも遊んでいますというよな似たような格好した若い女性に出くわさないことはないが、それでもこのショッキングピンクのマイクロミニとの組み合わせは稀だし、相当に人目をを引くだろう。
地方になればなさらのことで、外出できる格好とは思われない。
どういうシチュエーションで着られたものだろうか。
ぴったりしたトップスの下で、胸がひときわ大きく見える。
そしてノーブラだろうというのも予想がついた。

画面の中に男の姿が現われ女に相対した。
着衣でグレーの紳士物のパンツが見える。
ベルトの上にポロシャツ。

「よろしくお願いします。」

女は上を見上げて言い、また俯いた。
口調はしっかりしているが、膜がかかったようにややかすれた声で、前のシーンの声よりも、大人の落ち着のほうがまさっている。

膝をついた姿勢から、膝を上げてしゃがむような格好になる。
膝が大きく開かれ、スカートがずりあがっていく。
トップスに合わせたような銀のラメの高いハイヒールの上に乗った足がぐらつくが、膝を広げてどうにかバランスを取った。
男が膝の間に近づくと、女は男の脚の後ろに手で回しバランスをさらに安定させる。
女の片手は男のズボンのジッパーにかかりゆっくり下していく。
その手がその中をゆっくりまさぐりはじめた。
そして、巧妙にペニスをそこから引き出すと、ゆっくりと顔をよせ咥えていった。
前のビデオで見たようなゆっくりと丁寧な口唇による愛撫だ。

男のものは怒張のぐあいを更に高めてきた。

と、男が女の頭に添えた手で、顔を自分からいったん引き離した。
ベルトを自分で解き、ブリーフともどもズボンを脚の半ばまで引き下げた。

何も遮るもののなくなった、そそり立つ男根に女がさらに念入りなフェラチオをほどこしていく。

ふと気がつくと、カメラはここまでの一連の流れをズームやアングルを変えて追っていく。
誰かが撮影している。
と、気づいた時、今の女が相対している男は、小野寺ではないと思った。
男根の形で比べられるとほど、私はそこまでそのものを子細に観察すること無意識のように避けてきたが、腿や尻、腹のあたりの雰囲気がまったく違う。
これまで見ることのできた—これまで見てきたのが小野寺であるとして—小野寺の下半身はかなり筋肉質で、色はやや浅黒いが、女の前に今いる男のほうが、色白で脂肪のつきがいい。
お腹のところではっきり分かる。
そして毛が少ない。

先程の「よろしくお願いします」の口調はそこから来ているのか。
誰だか知るよしは今の私にはない。

そんなことを思っている間にも、見事なフェラチオが目の前で繰り広げられていた。

あれこれの要素がその図をいっそう淫猥なものにしていた。
この図柄そのものが、どちらかというと、洋物のポルノに似ていると思った。

そして、このさらに一際、目を惹いたのが、佳美の表情であった。

男のものしゃぶるその顔に快楽で恍惚としているような様子が浮かんでいる。
うっすらとして笑みをたたえてさいるように見える。
その中に、そして何かをもっともっとと求めているような熱中があり、そして、その欲望を抑えながら念入りに事を進めているような感じさえする。

先ほどの3つめのビデオには愛情が熱中をもたらしているかのようだったが、こちらのほうにはむしろ、純粋な行為そのもに伴なう快楽、何か麻薬的な衝動に突き動かされているようにさえ見えた。
男からまるで快楽を吸いとることができるかのあるようだ。

女の動きは熱を帯び、歓喜の表情がさらに極まった
と、ペニスに添えられていた二つの手のうちの片方の手がはずされ、自分のトップスをまくった。
もどかしいように乳房をはだけ、指の間に乳首を挟みながら、揉んでいく。
その間も熱心なフェラチオは続き、意識的かどうか、胸を揉む手とうまくリズムがあっている。
感極まったような、声が漏れたと思ったら、乳房を掴んだ手が、股間に下りていった。
カメラの角度の関係で見えないが、自分の股間を愛撫しているのは確かだった。
スカートの下に下着は穿いていないだろうと想像できた。

いっそうゆらゆらと腰が動くが、ペニスにすがるようにとりついている片方の手と口とで、器用にバランスを支えている。

女の喜悦の表情が高まるが、それはどちらから来ているのか。
股間の愛撫はいっそう熱心になり、高まるような動きになってきたところで、ペースを緩めて、フェラチオのほうにゆっくり専念しはじめた。
そしてまた次第に高まるような動き。
その波を感じながら、通常男の射精で終わるフェラチオの最終ゴールを上手に調整しているようだ。
理性の世界から遠くをさまよっているように見える女は、何によってコントロールしているのか。

フェラチオの熱心さと男の反応、股間の愛撫が一致し、またいっそう高まってきた。
ゴールが近い。
そう思った瞬間に女の頭に置かれた男の手が制止をかけるように動き、また内の底に戻された。
そしてまた、そこから高まっていく熱気の波。

またもやぐんぐん高まってくる。
こんどこそゴールか。
どのようなことになるのか。
そう思ったたところで、ビデオがプツンと切れた。

先程のビデオのように射精をも含むクライマックスでの展開を期待しただけに、裏切られたフラストレーションに取り残された。

改めて確認したが、ビデオのウィンドウの時間表示バーから、そこで最後なのは間違いなかった。

動画はもう一つある…。