171. 変奏3

投稿者: ゆきお

二つめの動画をクリックする。

先ほどのフェラチオのシーンの続きではなく失望した。
もっともサムネイルでそうでないかというのは予想できていた。
蝋燭プレイのシーンだ。

女は四つん這いになり尻をあげている。
斜め上から固定カメラだ。
手にはめらた枷と足首の枷が連結し肩が地面に着いている上、ウェストのところに回された幅広のゴムのベルトが天井から下りてきたと思われるワイヤーで引き上げられ、尻は不自然に高く上っている。

そこに、尻に赤い熱燭のしずくがふりかかる。
蝋燭を持つ男の脚だけが向こう側に見える。
地面に付きこちらを向いた女の顔にはボールギャグがはまり不自然に歪んでいる。
ギャグで声が殺されてくぐもったものになっているが、それを通しても、蝋燭の滴がしたたり落るとともに、半狂乱に悲鳴を上げている様子が伺える。
背中といい、尻といい蝋の滴が落ちてくる。
女は腰をゆすって逃れようとするが、拘束とされ半吊りになった状態で、ほとんどままならない。
もがいてももがききれなく、確実に蝋が落ちくる。
押し潰された鳴き声と自由に動かせない身体の震えだけの抵抗が、無情に続いていく…。

シーンが切り替わるが、同じ時のもののようだ。
今度は仰向けになっている。
女の手首と足首の拘束具は連結されたおり、足首と足首の間に金属のバーが渡され、大きくM字に開脚している。
膝は胸のほうに折り曲げられ、胸から秘所まで、全部がさらされている。
ボールギャクは嵌めらたままだ。

そこに蝋燭がしたたりおちてくる。
腹から乳房へ、乳首へ、腹へ、両内腿へ。
そのたびに、圧し殺された泣き声、いや鳴き声か。ゆがむ顔。
顔は、涙でぐしゃぐしゃになっている。
蝋の滴りが続き、声にならない悲鳴が諦めの調子におさまってきたかと思ったところで、滴りの落る場所が大きく別の場所に移動すると、また呻きが新たに活発になる。

女性器の部分に直接滴があたるのだけが避けられているようだ。
そのゾーンを除く回りの部分の恥丘や鼠蹊部の白さを埋め尽くしていく赤い滴の跡。
声にならない泣き叫びいつまで続くのかと思ったところでシーンが切り替わった。

新しいシーンは、別の機会に撮られたもののようだ。
女は似たような態勢になっているが、拘束具はなく、麻縄で縛られている。
膝を折り曲げ腿と足首が縄で縛られたままM字に開脚している。
縛られた両手は後頭部にやられている。
アイマスク。

胸にゆっくりと赤い蝋が落ちている。
一滴、そしてしばらくしてもう一滴。
「うっ」というくぐっもった悲鳴が聞こえるが、今度は口にギャグはされていなく自分で口を閉じている。
蝋が自然に落ちるのにまかせるのではなく丹念に調節しているようだ。
落ちる間隔がゆっくりで、そして場所を丁寧に狙っているようだ。
乳房の上、乳暈の回り、乳首、ゆっくりと場所を埋めていくかと思うと、左右を交替させる。
気紛れなのか、何かメソッドがあるのか。
そのたびごとに女の口から声が漏れる。
ときどき「ああ…」というよう口のあいた声も聞こえるが、その声はやはり押し潰されたような吐息と混じっている。
「あ、熱い…」
蝋が乳暈に集中した
また、そのたびごとに唇を噛むようにして閉じられた口から「うっ、うっ」という声が漏れる。
そして「んん…」というような声が長く続くようなリズムになった。

一度映像が途切れたと思ったら、今度はカメラの視野は下半身に移動し、蝋が下腹部に落ちてくるのがより鮮明に見える。
性器の部分が、先程と違い剥き出しではない。
よく見るとローターが割れ目の中心に当てがわれ、放射状に貼られたサージカルテープのようなものできっりと固定されている。
ビビッ、ビビッというような音が低く聞こえている、振動をかなり抑えてあるようだ。
それにしても女にとって刺激は十分らしく、下腹部が波打っている。
そこに蝋が落ちると、さらに下腹部が痙攣するように大きくうねる。

恥丘や内腿、鼠蹊部に蝋がゆっくり落されていく。

そのうち、蝋が落ちるたびに不規則なように痙攣を繰り返していた、体の動きが、むしろしだいに抑えたものになってきた。 ローターの低い振動音にゆったりとした別の波を作るように、下半身が不自由ながらも規則的に動く。それはまるで、ローターの刺激を自分から迎え、自分のペースで快楽を味わうかのようだった。

「そうそう、その感じ、その調子。」

男の低くささやくような声が聞こえる。
これが小野寺の声か。
思ったより柔和な感じがする。

「もう少しゆっくり」

腰の動きがさらにゆったりとなった。

自発的と見えた女の動きは教えられてのものだったのか…。

蝋燭が内腿に落ちると、下半身がピクリとなり腰の動きが止まろうとする。

「続けて。止まらない。」

女の腰がまたゆっくりと動き出す。

内腿や鼠蹊部に滴が垂れると、腰の動きがひくりとなるが、今度は止まらない。
動きが一瞬ためらいぎみになるが、また動きが続くのを見ると、命じられたとおり止めないよう努力しているのが分かる。

蝋の落ちる間隔がやや疎になる時間があり、それとともに腰の動きのほうがスムーズに規則的になってきた。
何かの波に乗ってきたようだ。
ローターの振動音の変化にもその波がうかがえる。
そして、腰の動きはスムーズと形容するには、淫らなくねりを伴なうもになっている。

今や女の感覚は、間を置いてポツリ、ポツリと落ちてくる蝋よりも、ローターの振動と自分の腰の動きのもたらすものに没頭しているように見える。

「ああ…」という声が漏れる。
快楽の声だ。

荒く息の音が女の口からはっきりと漏れるようになってきた。
「ああ…」という声が、「ああ……ああ……ああ」という立て続けのものになってくる。

その声が切迫したものになってきた。
腰の動きも何かを目指して動いくようになってきた。

「ああ…ああ…ああっ…」

「もうイキそう」

蝋燭のシーンになってから、先ほどの「熱い…」以外は、女の口から動物的な反応しか聞いていなかったので、この、一種の意味を持った快楽の表明に驚いた。

「がまんしなさい」

「はい」

無言となった女の腰が動きはじめる。
低い、ローターの音に、ゆっくりとした周期を与える腰の動き。
そして、少しづつ落ちてくる蝋への反応、その動きに飲み込まれている。

無言に耐えている女の息がまた荒くなりだす。
「ああ…」という、かすれがちな低い声。

ゆっくりと間欠的に聞こえたきたその声の間合いがせばまってきた。
と、いきなりローターの振動音が大きくなった。

「あっ。あっ、あー、あー」

昂る声。それとともに腰の動きも大きくなる。

女の声がさらに切迫してきたところで、ローターの音がすっと止んだ。

「ああ…ん」

別のニュアンスの籠ったあえぎ声。

女の腰は、あいかわらず、ゆっくりと動き続けている。
そこに、蝋がゆっくりと振ってくる。

ヒビッというローターの震度の音。
「ああっ」という短かい叫び声とともに腰がぴくりとなるが、振動は数秒で止まった。

「はあ…」という溜め息とともに、ゆっくりと腰がまた動き始める。
そして、前よりゆったりと落ちてくる蝋。

「ビビッ」
また、振動の刺激が加わる。
これも束の間の刺激だ。
快楽の短い叫びとももに女のリズムが一度乱れ、そしてまた腰の動きが始まる。

バイブは明らかにリモコンで操作されている。
野外プレイものよAVでは見たことがあるか、こういう使いかたもあったとは。

じらすようなほんの間欠的な数秒のバイブの刺激と、ゆったりと落ちてまくる蝋燭の刺激のリズムが繰り返されるうちに、女の腰の動きがとどめようもない高まりを見せてきた。

高みを目指し、息が荒くなってくる。
「あーん、あーん」という漏れ出した甘い声は抑えようもなくなったきた。

先程の光景とよく似ているが、違いは、 今度はローターの振動が与えられていないことだ。

「ああ、もう…」

「イキそう…」

「イカせてください」

「いいぞ、好きにいってこらん」

そう男が言うと、かすかにローターの音が響き出した。
今まで聞こえていた振動の中でも音は聞こえるな聞こえないくらいに低い。

にもかかわらず、女の腰はくねくねとする。
いや、しようとするというほうが正確か。
縛られ限られた自由度の中で最大限に泳ぐ。
明らさまな快楽の喘ぎ。

恥も外聞もなく淫らだ。

腰の動きと、喘ぎ声から、頂点に向うさまが再びいっそうはっきりしてきた。
と、蝋がいままでより多量に、短かい間隔で、降り注いできた。
今までと違い2本の蝋燭から落とされているようだ。

「ああ!」

女の声がひときわ鋭く高くなった。

かまわず、蝋が、胸といい、腹といい内股の奥付深くといい降り注いでくる。

淫らにくねる腰は、落ちてくる蝋の雫にいちいち反応することはもうなく、そのかわり、降り注ぐその密度に応じて、大きな波となって応えている。

ふと気がつくとどうやらローターの音は止っているようだ。

局部的な刺激と関係なく、全身がエクスタシーを求めて、拘束されたまま淫らにうねっていく。

荒い息に混って、叫びを堪えながら絞り出すような声が聴こえてきた

「いく…」

そして腰を浮かせた身体が硬直し、ぶるぶると震え、それを5秒、10秒と限界まで堪えたかと思うと、明らかに身体の力が抜けぐったりとなった。

ぐったりとなった身体はまだひくひくと動いていく。

そこへぽつりと蝋が垂らされた。
弱々しく弛緩した身体がひくっと反応し、余波のようにふるふると動く。

数十秒の間をおいてまた一滴、そしてまた一滴、また一滴…。
それが快楽であるとすれば、また新たな快楽の淵に追いやられていくのか。
いつまで続くのか…。

余波で動いたふるふるとした動きが連続的なものになり、また高まってきたことに驚いた。

そこで、画面が途切れた。